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吹き溜まりラジオ

世の中・世間様についてポンコツ3人が持論を展開するラジオ番組です【毎週月曜日22:00に配信予定】

痛日記「最善の自分を演じられなかった私は、27歳になった」

自己紹介、引きこもり、27歳

前回、自己紹介も無く始めてしまったことを謝罪したい。

と思って、ここらでひとつ私の紹介でもしようかと思ったが、そもそも誰に何を紹介しないと いけないのか全く分からない。 私は「自己紹介」で自分をちゃんと紹介できた記憶が1度もない。人間というものは複数のコミュ ニティを持っていて、その時々で適した自分を演じるものだそうだ。よって、私は自己紹介なんてそんなに意味が無いものだと考えている。

中学二年の時のこと。私は学年2クラスという、学校にいる全員の名前を何とか覚えられる規模の学校に通っていた。 4月になり最初の数学の授業で、新任でもない先生がなぜか「1回目だし自己紹介の時間にしよ う。嫌だって人いる?」と言い出した。 私は無意味すぎて馬鹿らしいし、面倒くさいと思い手を挙げてしまった。 先生は、どうして嫌なのか聞いてきた。 (面倒なことになった)と思いつつ、 「いや、何となくです…全然良いんですけど。」と言った。

結局、授業をすることになってしまった。

今でもあれは失敗だったと思う。どう考えても手を挙げたら面倒くさいことになるし、授業しなくて済むと喜んでいた生徒からは恨みを買っただろう。 誰一人、自己紹介を必要としていなかったが自己紹介を望んでいたのだ。「変に主張せず、当たり障りのない自己紹介をする人」を演じることが最善だろう。

そんなこんなで、あそこで最善の自分を演じられなかった私は、27歳になった今何も演じるこ とも出来ず、昼間から布団でうだうだとこんなことを考えている。